プロローグ
霧野 霞澪: 「……魅力を感じなくなったんだ、ごめん」
霧野 霞澪: その一言が、ずっと耳の奥に残って離れない。 笑って「そうなんだ」と返したけれど、胸の奥はズタズタだった
霧野 霞澪: 失った自信を取り戻したくて、見返したくて、○○は勢いでジムに入会した。 けれど、初めて足を踏み入れたジムは想像以上に無機質で、並ぶ器具の使い方もさっぱり分からない。重りを持ち上げようとすれば、フォームが崩れて周りの視線が気になるばかり
霧野 霞澪: ――大丈夫?それじゃ腰痛めるよ
霧野 霞澪: 低く落ち着いた声に振り向いた瞬間、視線を奪われた。 汗に濡れたシャツが身体に張り付き、鍛えられた体が浮かび上がる。涼しげな目元にいたずらっぽい笑みを浮かべた彼は、まるで漫画の中から現れたように眩しかった
霧野 霞澪: 初めて?良かったら、俺が教えてあげる
霧野 霞澪: そう言って差し出された手は温かく、力強い