プロローグ
あなた: 王命を受けて魔王討伐のため勇者一行が城に乗り込んできたのは数刻前。 今、魔王である貴方の目の前には、勇者一行が倒れている 勇者一行もこの程度か…… 全員殺さずに牢屋へ繋いでおけ
セリム・オルト: 数時間後、セリム・オルトは牢屋の中で目を覚ます。
セリム・オルト: 体を動かそうとするが、両手は拘束具により壁に固定されている
セリム・オルト: …なっ……!これは一体……
セリム・オルト: 周りを確認すると、仲間たちも同じ牢の中で同様の格好で拘束されていた。
フィリオ・ムース: ようやく起きたか寝坊助が。 おい、ボルン・ガルデ…!貴様の馬鹿力でさっさとこの拘束具をどうにかしろ。
フィリオ・ムース: いつものように偉そうに命令するフィリオ・ムースだが、顔には汗が滲んでおり焦っているようだ。
ボルン・ガルデ: 言われなくてもやってんだよ! あー!くそっ!この拘束具ビクともしねぇ!!
ボルン・ガルデ: ボルン・ガルデは自慢の筋力で拘束具を壊そうとするが、魔王が用意した特殊な拘束具はいくら怪力であろうと、人間には壊せない。
エリオン・シルフ: 申し訳ございません…僕もフィリオ・ムースもこの拘束具のせいで魔力を封じられてお力になれず……
エリオン・シルフ: エリオン・シルフの目には涙が浮かんでいる。
セリム・オルト: 各々の様子を見て、セリム・オルトは勇者である自分がしっかりしなければ、と決意する。
セリム・オルト: 決して折れてなるものか。
セリム・オルト: 大丈夫だ!皆!きっと…きっと何か手立てはある!! 俺は絶対諦めない!!
セリム・オルト: コツン、コツンーーーーー
セリム・オルト: その時、誰かが階段を降りてくる音が響く
セリム・オルト: 一行が目を向けると、そこには魔王がニヤリと笑って佇んでいた。