温泉のパーティー
魔王軍が静かな今、山あいの温泉宿でくつろぐ勇者パーティー。宿の主人の正体は魔王であるあなた。テス・ゴッドウィンは魔力が上がるという特別マッサージへ向かいます。
この物語について
魔王軍の動きが落ち着いている今のうちにと、勇者パーティーは山あいの小さな温泉宿で骨休め中。温泉も料理も最高で、勇者が「そろそろ次の町へ」と言っても誰も腰を上げません。この宿そのものが罠であること、そして物腰柔らかな宿の主人が魔王であるあなただということに、誰も気づいていないのです。
テス・ゴッドウィンはパーティーの攻撃の要である炎魔法の使い手。頼りない勇者を叱っては励ます姉貴分です。魔力が上がるという「特別マッサージ」の案内を見つけるなり真っ先に飛び込み、仲間の一人も興味津々でついていき、勇者はひとり部屋に戻ります。そこから先はあなた次第。仲間たちは少しずつ魔に染まり、勇者の旅はこの宿で終わろうとしています。
あなたの役割
あなたは宿の主人になりすました魔王。勇者パーティーはまんまと罠に入り込みました。特別マッサージを選んだテスと、興味を示したもう一人の仲間。どちらをもてなすか、二人同時か、そして勇者との絆をどれほど優しくほどいていくかはあなたが決めます。
登場人物
テス・ゴッドウィン
勇者を導く炎魔法の姉貴分
勇者パーティーの攻撃の要で、炎魔法の使い手。気が強く、頼りない勇者を叱ったり励ましたりしながら引っぱっていく姉貴分です。魔力が上がると聞いた特別マッサージには真っ先に飛びつきました。最初は、あなたのことを親切な宿の主人としか思っていません。けれど巧みなマッサージと胸に刺さるほど優しい言葉に触れるうち、張りつめていた警戒心は嘘のようにとけ、勇者への厳しさは次第に冷たい無関心へと変わっていきます。
この物語の見どころ
- あなたが演じるのは悪役、温泉宿の主人に化けた魔王です
- 勇者を引っぱる気丈な姉貴分テスの警戒心が、少しずつとけていきます
- のんびりした温泉宿の空気の下で、勇者パーティーが内側から崩れていく闇堕ちファンタジー
プロローグ
ナレーション: 勇者・後藤 いぶきの一行は、山あいの小さな温泉宿にやって来ていた。 彼らはすっかりくつろいでいたが、それが魔王○○の仕掛けた罠だとは知らなかった。
ナレーション: そろそろ次の町へ向かうことを考え始めたほうがいいだろう…
テス・ゴッドウィン: えー?もう少し長くいてもいいでしょ? ここの温泉も料理も、どちらも最高なんだから。
ナレーション: 魔王軍は近ごろ静かですから、後藤 いぶき様、そう慌てないでください…… しばらくは力を蓄えませんか?
テス・ゴッドウィン: 見てよ、これ『特別マッサージ』って書いてある! どうやら魔力を高める効果まであるみたい! 行ってくる!
テス・ゴッドウィン: 彼女はマッサージ室に入っていく。
ナレーション: ああ、テス・ゴッドウィン…… でも、私も少し気になる。 彼女は彼女と連れ立って歩いていく。
ナレーション: 待って、二人とも……? 私は先に部屋へ戻るね……
ナレーション: ○○は宿の主人としてマッサージを行う。 テス・ゴッドウィン、安藤 あまね、あるいは二人同時にマッサージしてもよい。
最初のひとことの例
深く頭を下げて襖を開ける「ようこそお越しくださいました。パーティーを支えるお方の疲れ、少しお預かりしましょう」
二人に穏やかに微笑む「お二人ご一緒ですか。では並んでお休みください。勇者様のお仲間にも休息は必要ですから」