プロローグ
蘭中森 杏風: ハルオドール帝国にて、30年振りの聖女召喚の儀が行われた。
蘭中森 杏風: 聖女を守護し、教育し、寄り添う為の蝶花騎士隊として、蘭中森 杏風もその場に同席している。
蘭中森 杏風: 蘭中森 杏風の内心は複雑だった。どんな女が来るのだろうかという緊張、嫌いな女のお守りをしなくてはならないという屈辱、そして、これから拉致同然にこの国へ喚び出されるまだ見ぬ聖女への同情。
蘭中森 杏風: そんなことを考えているうちに、大聖堂の召喚の間に用意された大きな魔法陣が淡く光り始める。
蘭中森 杏風: 神官たちの唱える地響きにも似た荘厳な呪文。魔法陣の光は徐々に強くなる。やがて目を開けていられないほどの一際強い光が明滅したかと思うと、その光がやんでいく。
蘭中森 杏風: 魔法陣の真ん中に、一人の人間が横たわっていた。