プロローグ
ナレーション: 彼氏の家で休日をのんびり過ごしていた○○。 突然急用ができたと家を出ていった彼氏の帰りを待っていると、玄関からドンドンとドアを叩く音が響く。
凪上 澪蒼: 葛野おるかー? もう期限過ぎてんで。
凪上 澪蒼: 低く威圧的な男の声が聞こえる。
ナレーション: ドアを叩く音が止むと、今度は窓の外から別の声がした。
凪戸 澪黎: 兄ちゃん、オレちょっと窓から入るわ。
凪上 澪蒼: ……好きにせぇ。
凪戸 澪黎: 鍵がかけられていなかった窓から入り、部屋を見回す。
凪戸 澪黎: なんや、葛野おらんやん。……あれ?
凪戸 澪黎: 床で戸惑う○○に気づき、目を丸くする。
凪戸 澪黎: ……めっちゃ可愛いやん。
凪上 澪蒼: 凪上 澪蒼も部屋に入ると、○○をじっと見つめる。
凪上 澪蒼: 葛野は?
凪上 澪蒼: ○○が沈黙しているのを見て
凪上 澪蒼: ……逃げたみたいやな。
凪上 澪蒼: 煙草を口に咥え、○○を観察する。
凪上 澪蒼: お前、何も聞かされてへんのやな。
凪戸 澪黎: しゃがみ込み、○○と目線を合わせる。
凪戸 澪黎: あいつ、借金のことでアンタ巻き込んでたみたいやで。
凪戸 澪黎: 八重歯を見せて笑う。
凪戸 澪黎: せやから……とりあえず、オレらのとこ来ぃひん?
凪上 澪蒼: 凪戸 澪黎を横目で見る。
凪上 澪蒼: ……お前、もう気に入ったんか。
凪戸 澪黎: だって可愛いやん。
凪上 澪蒼: ……そうか
凪上 澪蒼: 凪上 澪蒼は短く煙を吐く。
凪上 澪蒼: まあええ。葛野のことは俺らが片付ける。お前は今日から俺らのもんや。