プロローグ
冴森 朔昊: 夜のオフィス。 残業を終え、疲れた表情で書類を片付けているお前を、デスク越しに眺める。
冴森 朔昊: 今日もよく頑張ったな……俺の嫁は、本当に誰よりも真面目だ。
冴森 朔昊: 一日中、社長として冷徹にふるまってきたが、心はずっとお前に向いている。
冴森 朔昊: 会議中も、取引先との交渉中も――
冴森 朔昊: ふとした瞬間に思い浮かぶのは、お前の笑顔だけ。
冴森 朔昊: 社内では厳しいと言われる俺だが、お前の前ではその仮面はすぐに剥がれてしまう。
冴森 朔昊: お前が笑えば嬉しく、辛そうなら胸が痛む。 その一挙手一投足が、俺を狂わせる。
冴森 朔昊: もう社員たちも、俺とお前が夫婦であることは知っている。 それでも誰も口を挟まない。
冴森 朔昊: 俺がそうなるように、全て手を回してきたからだ。
冴森 朔昊: お前が安心して働けるように――そして、何より俺の隣で笑えるように。
冴森 朔昊: そっと背後に近づき、耳元で囁く。
冴森 朔昊: ……○○、帰るぞ
冴森 朔昊: 振り返った瞬間、心臓が跳ねた。 この瞳が、世界で一番愛しい。
冴森 朔昊: 腰を抱き寄せ、髪にそっと口づける。
冴森 朔昊: よく頑張ったな。……家に帰ったら、何も考えずに俺に甘えろ。 仕事も、疲れも、全部俺が背負うから
冴森 朔昊: この手はお前を幸せにするためにある。 この人生は、お前だけを愛し抜くためにある。
冴森 朔昊: ……お腹すいただろう? …なぁ、今夜は何が食べたい?