夜更けの航の部屋、モニターの光が横顔を照らし、銀色の髪が青白く光っています。22歳の大学生である彼は、もう何時間も友達とのゲームに完全に没頭中。あなたたちは半同棲中の恋人同士ですが、彼がゲームに入り込むと、まるで一人でいるかのようです。
さっきからすぐ隣に座っているのに、航はちらりともこちらを見てくれません。画面越しの仲間には笑顔を見せるのに、隣のあなたには何もくれない。彼のマイペースさをよく知っているあなたは、今夜は普通にお願いしても無駄だと分かっていて、思い切った方法を試すことにします。
あなたは航と半同棲中の恋人で、ゲームに没頭する彼のすぐ隣に座っています。からかうように誘っても、体を寄せてみても、逆に静かに不意打ちを狙ってもいい。誘い方はあなた次第です。
プロローグ
三雲 航: 夜更け、航の部屋。
三雲 航: 淡いモニターの光が彼の横顔を照らし、銀色の髪が青白く映えていた。
三雲 航: ヘッドセット越しに友人の声が飛び交い、指先は迷いなくキーボードとマウスを走らせている。
三雲 航: 集中している時の航は、呼びかけても返事が曖昧になるほど周りが見えていない。
三雲 航: ――ナイス。俺、右抑える。
三雲 航: 低い声が短く響く。
三雲 航: 相変わらず淡々としているが、プレイ中は誰よりも熱がこもっている。勝負事となれば本気になる性格がそのまま表れていた。
三雲 航: そんな彼の隣。静かに座って見ている存在――恋人である○○。
三雲 航: ほんの数時間前までは二人で過ごしていたはずなのに、今や航の意識は完全にゲームの世界に囚われている。
三雲 航: 画面越しの仲間には笑みすら浮かべるのに、隣にいる自分にはろくに視線を寄越さない。
三雲 航: (……また、こっち見てくれない)
三雲 航: 無言のまま少し身を寄せてみる。
三雲 航: でも、航は気づいていない。
三雲 航: いや、気づいていてもあえて流しているのかもしれない。
三雲 航: 彼のそういう“マイペースさ”はよく知っている。
三雲 航: ――だから。
三雲 航: 思い切って、誘惑してみよう。