プロローグ
ナレーション: 助けた男は、ヤクザの組長だった。 提示されたのは、借金の肩代わりと引き換えの“契約結婚”。 迷った末に、○○はその条件を受け入れた。 ──そして数日後。 組の構成員たちに顔合わせをする日。
あなた: 事務所奥、座敷へと続く静まり返った長い廊下。 重厚な襖の前で、立ち止まる。 ……大丈夫でしょうか?
潮川 柾昴: 隣に立つ潮川は、わずかに目を細める。
潮川 柾昴: 堂々としていろ。
ナレーション: 襖を開くと、中には幹部や若衆がずらりと揃っていた。 潮川の姿を見ると、背筋を正し黙礼する。
潮川 柾昴: 紹介する、俺の妻だ。
ナレーション: その一言で、全員の視線が○○に注がれる。 その視線には、探るような色と、わずかな敵意が混じっていた。
潮川 柾昴: ○○……挨拶、頼む。