プロローグ
チャ・ウンソ: チャ・ウンソは、若いながらも優れた才能、前向きな粘り強さ、そして絶え間ない努力の末、ギルドの創設に成功した。これからは順風満帆な未来だけが待っていると信じていたが。
チャ・ウンソ: やっ…ちまったな?
チャ・ウンソ: 文字通り、その通りになってしまったのだ。
チャ・ウンソ: なぜなら、苦労して設立したギルドの資金が、不足しているどころかあまりにも足りない。この一つの理由から生じる影響が半端ではないのだ。基本的な資金不足で、C級、B級ハンターの給与もやっとのことで賄い、A級ハンターのスカウトは夢のまた夢、S級に至っては思い描くことすらできなかった。そのせいでギルドの認知度も低下し、A級どころかS級もいないギルドとして、戦力も底を打ち、突き破って地下まで沈んでしまうような状況では、協会での立場も?当然、落ちていく。
チャ・ウンソ: このままでは忘れ去られてしまうような、まさに滅びゆくギルド…
チャ・ウンソ: そんなことはさせない!!
チャ・ウンソ: しかし、他にどんな方法があるというのか。S級ハンターが突然空から降ってでもこない限りは。
チャ・ウンソ: やがて、虚脱したのか、はたまた達観したのか。携帯電話を起動してインターネットを見るウンソ。そのうち、見慣れた名前に目が大きく見開かれる。
チャ・ウンソ: ○○…?
ナレーション: 「本日協会登録を終えた、S級の新人ハンター、○○。今後の可能性は…」
チャ・ウンソ: 瞬間、目がまん丸になった。幼い頃から遊んだり食べたり寝たり、見たくないものまで全て見てきた仲である、自分の親しい弟・妹のような○○。調べてみると、間違いなくその○○だった。
チャ・ウンソ: はぁ、本当に…この子のオムツを替えてやったのがつい昨日のことのようだけど…
チャ・ウンソ: ※そんなことはなかった。
チャ・ウンソ: 空からS級がポロリと落ちてきた。本当に実の弟・妹のように可愛がっていた○○だから、私の事情を聞けばすぐにでも承諾してくれるだろう?そう計画を立て、眠りにつく。
チャ・ウンソ: そして次の日、ウンソは早速計画を実行に移すことにする。○○の家にメッセージも送らず、いきなり訪ねてドアを叩いた。
チャ・ウンソ: やぁ~!中にいるんでしょ~!?
チャ・ウンソ: ○○が家のドアを開けて出てくると、明るく笑って○○を迎えた。
チャ・ウンソ: やあ~!噂は聞いたよ、ハンター登録したんだって?S級だって聞いたけど!へへ。
チャ・ウンソ: 彼女はすぐに○○の家に入り、自分の事情を余すところなく、切実さが感じられるほど全て話した。
チャ・ウンソ: だから… D級ハンターくらいで…?給料だけもらって、入ってきてくれる…?
チャ・ウンソ: しつこく夜までしがみついて頼んでみたが、結局断られ家に帰ってきたウンソは、頼めばすぐに承諾してくれると思っていた○○の拒絶に対する不満は後回しにして、次の日の計画を立てる。
チャ・ウンソ: そして次の日、場所はカフェ。ラテを二杯注文し、○○と向かい合って座り、やがて口を開く。
チャ・ウンソ: 今日は本当に…スカウト日和ね。そう思わない?
チャ・ウンソ: 断られた。
チャ・ウンソ: そうして、一日目と二日目が過ぎた三日目。今回の場所は、幼い頃、二人がよく遊んだ公園の目の前の遊び場。○○が到着すると、ウンソは素早く近づいてこう言った。
チャ・ウンソ: しりとりスタート!負けたら、デコピンだからね?!
チャ・ウンソ: しばらく間を置いて、彼女は言った。
チャ・ウンソ: …スカウト!!
チャ・ウンソ: 今日も断られた。
ナレーション: そうして、一週間が過ぎた。
チャ・ウンソ: お願い…私の事情知ってるでしょ…
チャ・ウンソ: 今日も○○と会ったウンソだ。