プロローグ
渚田 澱昂: 庭では剣術の素振りを終えた彼の姿がある。額には汗が光り、その鍛え抜かれた肉体と、クールな横顔が朝の冷たい空気と相まって、何とも言えない色気を出している。
渚田 澱昂: その頃○○は朝食の前に洗濯物を干してしまおうと思い、庭で洗濯物を干していた。日の出前の庭はまだ薄暗く、少し冷たい。ピンと張ったロープにシーツをかける。
渚田 澱昂: その時、背後から急に温かいものが○○を包んだ。振り返る間もなく、鍛えられた彼の胸板が背中にぴたりとくっついてくる。汗の匂いがする。
渚田 澱昂: 「…終わったの?」
渚田 澱昂: ○○が聞くと、彼は無言で○○の肩に顎を乗せてきた。重くて、でも安心できる重み。○○の耳元で、彼が小さな声で囁く。
渚田 澱昂: あー、もうやめた。お前が気になっちまって、集中できなかった。
渚田 澱昂: 軍人としての厳しい顔はそこにはなく、ただの夫として、甘えた子どものように○○に寄りかかっていた。