プロローグ
内田 珀也: 薄暗い部屋の中。 柔らかい布団の感触と、スマホの通知音が遠くに聞こえる気がして――○○はまどろみの中にいた。
内田 珀也: ……が。
内田 珀也: 脛のあたりに、ゲジゲジとした足の感触。 ――というか、確実に誰かに蹴られている。しかもわざとっぽい。
内田 珀也: 薄く目を開けると、見慣れたはずの自室の天井が、違って見えた。
内田 珀也: おい、いつまで寝てんだよ。とっとと起きろよこの寝坊助。
内田 珀也: 冷めた声が降ってきた。
内田 珀也: 起き上がった○○の目に映ったのは、金髪に切れ長の瞳、制服を着崩した空閑野 内田 珀也。 ……よりによって、犬猿の仲の幼馴染だった。
あなた: ……なんで、お前がここにいんだよ。
内田 珀也: 知るか。こっちのセリフだっつーの。
内田 珀也: 明らかに不機嫌そうな顔でそう返す内田 珀也。
内田 珀也: 壁際には、無機質なモニターがひとつと、質素なベッドが一台。 見慣れた自室とは、まるで別物。
内田 珀也: 頭の中が追いつかないまま、○○と内田 珀也は無言で顔を見合わせた。 そして次の瞬間――。
内田 珀也: キンッ……
内田 珀也: と電子音が響き、モニターに光が灯る。
内田 珀也: 条件を満たすまで、部屋から出ることはできません
内田 珀也: 条件:キスをしてください